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​スズラン

向渕はスズランの里です。スズランはクサスギカズラ科の多年草で、本州以北の高原地帯などに自生しています。

 

1929(昭和4)年5月19日に向渕でスズランの群落密集地が発見されました。内務省理学博士三好学氏、京都帝国大学教授群馬寛氏らの視察・調査で自生スズランの南限地であることがわかりました。学術的にも大変貴重であることから、1930(昭和5)年11月19日に天然記念物に指定されました。

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それまで、向渕集落の田畑のあぜなどでも咲く、馴染みの深い花でしたが、天然記念物に指定されたことから、向渕の象徴となりました。

向渕スズラン群落は地道な保存活動によって守られてきました。指定地域に柵を設けたり、下草を刈ったり、スズランの種子を増殖したり、周りの山を整備するなど、地元の​すずらん保存対策委員会や向渕のすずらん山を守る会などの保存活動が行われています。さらには、旧室生村の村花、市町村合併後の宇陀市の花にも制定されています。

正定寺の境内では、約2000株のスズランが自生しています。もともとは数株でしたが、保存活動を行う中で、東森文昭前住職が、スズランの株分けなど増殖をはかり、地元では「スズランの咲く寺」と知られるようになりました。また本堂の天井絵にもスズランを描いています。

2016(平成28)年5月には、「すずらんTERAカフェ」を開催。境内を公開し、スズランを間近に見て、くつろいでいただくことができました。

スズランは5月中旬から下旬に咲きます。向渕スズラン群落とともに正定寺にもお越しください。葉に隠れひっそりと咲き、かがんで見る控えめな花です。

​正定寺 スズランを見るには

・山里の普通のお寺です。

 

・どなたでもご自由に参拝いただけます。

・開門は日の出から日没までですが、できれば9時~16時でお願いいたします。

・拝観料はいただいておりません。お気持ちをお賽銭などにいただくと幸いです。​

・アクセスは車、もしくは近鉄室生口大野駅から徒歩、自転車になります。アクセス

・駐車場は約20台分あります。

​・スズランは野生のニホンスズランで境内各所に咲いています。

 

・観賞用のドイツスズランとは異なり、花は小さく葉の下に咲くので、かがんで見ることになります。

・写真は自由に撮ってください。

・事前にご連絡いただくと、案内、説明を可能な限りいたします。

​・法務などで電話にでられないこともあります。その場合お手数をおかけしますが、あらためてご連絡をお願いいたします。

 

・お寺の雰囲気を損ねたり、仏具やスズランを痛める行為はご遠慮ください。

・ご不明な点や問合せは、正定寺までご遠慮なくお寄せください。

 

・電話​ 0745-92-2540

正定寺境内のスズランの様子

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